クロッキー帳より

2004年2月23日
6月23日。曇。
初めまして。
僕は君のことが心配で手紙を書きます。

今朝、君の猫が暴れていたから。
全てが濁って見えて、夢の中で嘔吐し続けましたね。
沈んで―――。

彼は、笑っていたから救われましたか?
此処(現実)に、君は居るから。
彼と約束したのですね。明日のことを。
明日を生きる理由を、君が見つけたので良かったと思います。
   あらあら、かしこ。

6月24日。時々、雨。
君へ。
彼が来なくて、君はアレルギーを患い、
お陰で僕はノイローゼ。
ケラケラ笑ってみても空っぽなだけだし
何を食べても血の味がします。
昨日ポケットにいれたチョコレートで
ホリックを装っても、結局
何もかも上手くいかない。
「チョコレートは万能薬だ」と云っていたあの人に
苦情を申し立てに行かねばなりませぬ。
「会いたい」を1000回以上は唱えました。
   あらあら、かしこ。

6月26日。曇のち雨のち晴。
今日も彼が居ません。
それ以上に、あの人に会いたい気持ちに
気づいてしまった君は、
激しく戸惑っていましたね。
彼のシャツと同じ色のパッケージの
シガレットを大量に買い込んだ後、
君は立ち尽くしていましたね。

嬉しい知らせがあります。
左腕から、錆びた匂いが消えました。
   あらあら、かしこ。

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