地下室

2004年5月25日
甘美な味を知ってしまった。
上等のチョコレイトに盛られた毒薬。
初めて触れたのは15のときだったわ。

何故、招いたりしたの?
貴方はろくに
目も合わせて下さらないのに。

なにしろアタシ達は欠落だらけね。
アタシは2時間限定の嫉妬に溺れそうになり、
貴方は多分、埋められない孤独を舐める。
その分の快楽は
おそらく他人には理解不能なのでしょうね。

ねぇ
その時まで、きっと傍にいて頂戴。
それって多分、永遠によ。
「みんなそう云うのだけどね」と
貴方はどこか悲しそうな微笑。

甘美な味を知ってしまった。
上等のチョコレイトに盛られた毒薬。
アタシだけは中毒から抜け出せないわ。

だから毎日
なんでもない日を、一緒に祝いましょう?

階段を駆け下りる。
何処か有名な画家の、
アシスタントになる為の、オーディションを受けていた。

「黒い鳥と、茶色い鳥を描いてください。」

鴉を
連想したら
とても怒られた。

隣で同じオーディションを受けていたC庭さんは、
玉葱の断面を画面構成させられていた。
そっちは良い評価をされていた。

その後、
サイコロを手渡されて
「5を出せ。」と云われた。
そのサイコロには
5の目は無かった。
かわりに6が二つある。
そのことを知っていたのに、
アタシはサイコロを振り続けた。
周りの人が、嘲笑っているの、知っていた。
でも
振り続けた。
悔しくて、
悔しくて 悔しくて
泣きながら。

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